理事ご挨拶
ご挨拶
私たち一般社団法人日本金融教育支援機構は、2022年12月に設立された民間の金融教育団体です。
学校や行政と連携しながら、現場の声に寄り添い、すべての人が「自分らしく生きる力」を育むための金融教育を通して、ファイナンシャル・ウェルビーイングを広げていくことを使命としています。
私たちの理念は、「人生の選択肢を増やす金融教育を」。
お金の知識を正しく、そして楽しく学ぶことは、自分の生き方を自分で選び取る力につながります。
誰かの価値観に縛られず、自らの意思で人生をデザインできる人を増やしたいという想いが、私たちの原点です。
設立から3年。
当機構は、「自分たちが所属したい」と思える場をつくりたいという想いから始まりました。今では10代の大学生から70代の認定講師まで、授業づくりやワークショップ、地域での講座など、さまざまな形で金融教育に携わる仲間が全国に広がり、多様な人々が関わるコミュニティとなっています。
異なる経験や専門性を持ちながらも、共通しているのは、金融の学びが人生の選択肢を増やす力になるということ、そしてその学びを次の世代へ届けたいという想いです。
こうした広がりの背景には、パートナー企業、学校、自治体、そして全国で活動する認定講師や大学生など、さまざまな立場の方々の関わりがあります。
その一つひとつが、今の私たちの金融教育を形づくっています。
金融教育の本質は、“お金の扱い方”を学ぶだけではなく、お金について学ぶことを通して、自分らしい人生を選び取る力を身につけることにあります。
私たちは、日常生活における「使う」「稼ぐ」「納める」「貯める」「備える」「贈る」「借りる」「増やす」 というお金の働きを、「お金の8つの力」という考え方として整理し、年齢や立場に応じた多様なアプローチで金融教育を広げています。
また、全国の中高生が小学生に向けて金融教育動画を制作・発表する「FESコンテスト®」は、そうした世代を越えて支え合い、学びを広げる活動を象徴する取り組みです。
中高生が動画づくりを通して学びを深め、その動画を通して小学生が金融の基礎に触れる、この学びの輪を、大学生を中心に、認定講師や教員アドバイザー、自治体など多くの方々が支え合う中で、世代を越えて学びが循環する仕組みが生まれています。
お金は、誰かを不安にさせるものではなく、安心と自信を育むための力です。
「不安を安心に、そして自信へ」。
これからも、金融教育を通じてその一歩を支えていきます。
一般社団法人 日本金融教育支援機構
共同代表理事 阿部 奈々 平井 梨沙