
8月20日、大阪府堺市にある児童養護施設の泉ヶ丘学院で高校生9名を対象に「第3回FESコンテストへの道」ワークショップを開催泉ヶ丘学院にて、金融教育をテーマとしたワークショップ「第3回FESコンテストへの道 in泉ヶ丘学院」を開催しました。FESコンテストは、中高生が自らの視点で金融について考え、動画作品として表現する取り組みです。本ワークショップは、コンテストに向けた準備として学びを深めることを目的に実施されました。
この取り組みは大阪府のNPO等活動支援による社会課題解決事業の一環として行われました。堺市の方々のご協力のもと、泉が丘学院の中井先生の「子どもたちが社会に羽ばたく前にお金の学びを得る機会を創りたい」という想いのもと実現したプロジェクトです。

当日は高校生9名が参加し、3チームに分かれてグループ対抗戦形式で展開。ポイントを獲得する3つのラウンドを通じて、お金について楽しく学びながら主体的に考える姿が見られました。
ワークショップの様子
第1ラウンドでは、「お金に関する8つの力」にまつわるクイズ8問に挑戦。正解するごとに10ポイントが加算されるルールです。馴染みのない分野の問題もあったようですが、講師からのヒントや仲間との議論を通じて答えを導き出し、高得点を獲得しようと奮闘していました。講師たちの実体験にもとづく金融の話を自分事として考え、インプットしていく姿が印象的でした。

続く第2ラウンドは、「お金」という言葉から連想する言葉をできる限り多く書き出すワークです。序盤は苦戦しながらも、大学生スタッフのアドバイスをきっかけに次々とアイデアが生まれ、会場は一気に活気づきました。用意された金融関連の書籍や、第1ラウンドで学んだキーワードを活用するなど、工夫しながら取り組んでいました。

第3ラウンドでは、これまでの学びを生かし、FESコンテスト応募に向けた動画企画のワークシートを作成しました。泉ヶ丘学院の先生による審査のもと、各チームが短時間ながら完成度の高い企画を提出しました。自分の経験をストーリーに盛り込んだり、関連情報を丁寧に調べたりと、創意工夫が光る取り組みが見られました。

最初は不安そうな表情を浮かべていた参加者もいましたが、学びが深まるにつれて生き生きとした表情に変わり、会場全体が盛り上がりを見せました。最後に、将来社会でお金に向き合う際に役立てていただけるよう願いを込めて、学んだ内容の振り返りができるリーフレットを配布しました。



