
11月10日、郡山ザベリオ学園小学校の5年生44名を対象に金融教育授業を実施しました。授業は同校の教員アンバサダー・青山典義先生にご担当いただき、FEFコンテストの動画作品を使った学習を行いました。
児童は事前学習として、FESコンテストについての調べ学習や「金融とは何か」を探究する宿題に取り組み、授業本番に臨みました。

前半:FESコンテスト動画の「審査員体験」
授業前半では、児童がFESコンテストの審査員となり、中高生が制作した金融教育動画10作品を視聴。各作品について評価を行いました。
児童からは「初めて知った!」「こういう伝え方がわかりやすいんだ」などの気づきの声が聞かれて、動画を通して新しい学びに出会えた様子でした。


後半:結果発表と「いいところ探し」のリフレクション
授業後半では、児童による評価結果を集計し、特に評価の高かった動画を再視聴。改めて「どの工夫が伝わったのか」「なぜ評価されたのか」を言語化し、クラス全体で共有しました。
「評価する側」を体験したことで、自分たちが表現する際に大切にすべきポイントを具体的に捉えるきっかけとなりました。また、作品への敬意や“伝わる言葉”を考える国語科の学びも盛り込みました。
さらに、中高生の等身大の視点で作られた動画を教材として扱うことで、お金や社会に対する関心も自然と高まり、探究的な学びが深まる授業となりました。


青山典義 教諭からコメント

今回の授業では、5年生にあえて「審査員」という役割を体験してもらいました。中高生が真剣に社会や金融について考えた動画に触れることで、児童たちは多くの刺激を受けたようです。
評価するだけでなく、「なぜこの動画を選んだのか」「自分たちならどう伝えるか」を交流することで、多角的な見方や、表現に必要な視点を学んでいました。また、小学生がお金に興味を持つきっかけとして、中高生の作品は非常に良い教材になると感じました。
今回の経験が、今後の探究活動を深める力になってくれることを期待しています。