
8月22日、近江町交流プラザにて「第3回FESコンテスト」へ向けたワークショップ「FESコンテストへの道in石川県金沢市」を開催。6名の中高生にご参加いただきました。

ワークショップの様子
今回のワークショップのゴールは、参加者全員が「FESコンテストに応募する金融教育動画の流れを考え、実際に制作に取り組むこと」でした。そのために、講師による「お金の8つの力」についての講義とワークを通して理解を深め、参加者同士や大学生スタッフとのやり取りを通じて、それぞれがテーマを設定し、動画制作に挑戦しました。


講義・ワークの様子
まず前半では、講師による「お金の8つの力」に関する講義が行われました。参加者は大学生スタッフとともに真剣に耳を傾け、お金について考える基礎を学びました。
続いて、講義で得た知識も含め、お金について知っていることや思いつくことばを一つずつ付箋に書き出し、お金の8つの力のうちどれに当てはまるか考えながら仕分けてホワイトボードに貼り付けていく「付箋ワーク」を行いました。




ホワイトボード上には「使う」「贈る」のところに特に多く付箋が貼られました。「贈る」では「24時間テレビ」「プレゼント」「仕送り」「ご祝儀」などが挙がり、お金が人と人、また社会的な慣習と深く関わっていることを実感できる機会となりました。




動画制作の様子
後半は、いよいよ動画制作に向けた取り組みがスタートしました。参加者は「どんなテーマにするか」「どう構成するか」を熱心に考え、ワークシートにまとめました。大学生スタッフは、構成に悩む中高生一人ひとりに寄り添い、ペースに合わせて丁寧にサポート。1対1に近い体制が整っていたことで、全員が動画制作に進むことができました。


制作にあたっては、石川県の特産品を題材にしたストーリーや、個人的なエピソードを基にしたストーリーなど、多様な発想が見られました。また、応募作品の要件である「小学生にも分かりやすく伝える工夫」として、画像やアニメーションを活用する参加者もいました。途中で昨年度の受賞作品を鑑賞し、完成イメージをつかむ機会も設けられました。
最後に、制作途中の動画を発表してもらいました。完成には至らなかったものの、いずれもユニークで印象的な内容であり、今後の仕上がりが大いに期待されます。


参加者からの声
本ワークショップには「金融への関心から」「教材動画制作のボランティアとして」「夏休みの活動・学校課題の一環として」など、さまざまな動機を持つ中高生が参加しました。アンケートでは「期待以上に面白かった」との声が多数を占め、「大学生や大人から助言をもらえた」「自分たちで考えて動画を作れた」「お金の8つの力を具体例とともに学べた」といった点が評価されました。
全体を通じて、金融についての理解が深まったと感じた参加者が多く、「もっと知りたいと思えた」「楽しかった」との前向きな声が相次ぎました。中高生が主体的に学び、楽しみながら金融知識を身につける場となれたことをうれしく思います。
