2026年7月22日(水)、全国地方銀行協会主催の「個人取引スキルアップ研修」を実施いたしました。会場は東京都中央区新川の東京ダイヤビルディング5号館5階で10:30~17:00の日程で開催され、33名の方にご参加いただきました。当日は、当機構の認定講師である仲岡由麗江、細田佳代、そして理事の仲木威雄が登壇いたしました。
仲岡 由麗江
細田 佳代
仲木 威雄



当日の様子
午前の部
午前中の講義では、まず自身の銀行・ネット証券・運用会社でのキャリアチェンジの経験を紹介しつつ、転職に限らず社内異動の場面においても「自分の市場価値」を自ら模索し示すことの重要性を伝えました。続いて、地域経済の縮小・高齢化・人口減少・若者流出といった地域の課題や、インフレ・人手不足・地政学リスク・AI・金融リテラシー格差といった日本全体の課題を挙げました。
また、「地方銀行の役割は預金・融資・為替だけか」という問題提起を行い、参加者に地方銀行のライバルを問いかけたところ、信用金庫・メガバンク・ネット銀行、講師からはJAも加えた声が上がりました。そのうえで、地方銀行ならではの強みとして「企業・学校・行政・住民とつながっていること」を挙げ、顧客本人に直接会える点や、PL・BSを読み解く力の重要性を伝えました。さらに、AI時代における金融・銀行業界の展望についても言及し、「人は人に相談したい」という視点から、AIをうまく活用しながら成長していく業界であるとの考えを共有し、”何を買うか”に加えた”誰から買うか”という自身の付加価値の重要性を伝えました。

グループワークでは「自分の地域の魅力を伝える」というテーマのもと、①自分を知ってもらう②共通の話題を見つける③課題を見つけに行かない、という講師が大切にしていた個人営業のポイントを紹介したうえで、参加者同士が地域の自然環境や食文化、祭りなどについて話し合い、活発な議論が行われました。
最後に金融教育についても触れ、来年開始予定のこどもNISAを見据えた取り組みの可能性について共有しました。




午後の部
午後の講義では、地方における金融教育活動について紹介しました。FESコンテストの全国チラシを配布しながら概要を説明したのち、群馬県における2024年前橋ワークショップ、2025年伊勢崎ワークショップの取り組みを紹介。メディア掲載や知事表敬訪問の様子、第一回受賞作品・第二回全国入賞作品の放映も行いました。あわせて地元高等学校への出前授業についても紹介し、地道な活動の積み重ねが地元でのキャリアと信頼構築につながっていることをお伝えしました。

最後に、当機構理事の仲木より、「CEO」というキーワードのもと、C(Create Value:価値を創る)、E(Entrepreneur:仕掛ける)、O(Ownership:責任を持つ)という3つの視点を紹介。「世界を動かす会社はWhyから問う」という考え方をお伝えしました。
ワークでは、参加者が地域の企業を1社選び「自分が社長だったらどう売上を伸ばすか」を検討。プロスポーツ運営や外食サービス企業による宅配・学食展開などのアイデアが出され、講師から売上への結びつけ方や参考事例についてアドバイスがありました。
また、仲木自身が銀行窓口販売で変額年金保険を扱っていた時代の経験を交えたケーススタディを紹介し、投資に関して①自分の言葉で自分の投資観を持つこと②評論家ではなく実践家として当事者意識を持つことの重要性を伝えました。

当機構では今後も、地域に根差した金融機関である地方銀行の皆さまと連携し、個人のお客様と向き合う現場に金融教育の視点をお届けすることで、地域全体の金融リテラシー向上に貢献してまいります。

