2026年3月11日、東京都の講師派遣事業で東京都立南多摩中等教育学校にて金融教育授業を実施しました。授業は、4クラス合同約160名の生徒が参加。同校の田中駿一先生との共創授業として行われ、講師は中園和博が務めました。

授業の様子
今回の授業で中心的に扱ったテーマは、「投資と投機の違い」です。日常生活の中で耳にする機会が増えている「投資」という言葉ですが、その本質が十分に理解されているとは限りません。本授業では、「安く買って高く売る」というシンプルな原則から出発し、生徒自身に考えてもらう構成としました。



スシローやKDDI株式会社といった具体的な事例、粉飾決算やアクティビスト、オーナー企業などのテーマを取り上げ、生徒同士で意見を交わしながら「なぜそうなるのか」を掘り下げました。



また、集中投資と分散投資の違い、日経平均株価の推移や暴落局面の事例、時価総額の考え方などにも触れ、長期的な視点で物事を捉える重要性を共有しました。さらに、海外企業の成長事例を紹介し、長期投資や自己投資の意義についても考える機会を設けました。


授業後には、「今後どのような市場であれば長期的な発展が見込めるか」といった高度な質問も寄せられ、生徒の関心の高さと主体的に考える姿勢が強く印象に残りました。根拠をもとに自らの意見を説明する姿勢が随所に見られ、日頃の学びの積み重ねが感じられる時間となりました。

投資と投機は何が違うの?
短期的な値動きに注目し、価格差による利益を狙う行為は一般に「投機」と呼ばれます。一方で、企業や社会の成長に着目し、時間をかけて価値の向上を期待する考え方が「投資」です。
生徒たちには、「どちらが正しい/間違っている」という単純な二分ではなく、「どのような目的でお金と向き合うのか」という視点こそが重要であることも伝えました。

当機構は今後も、金融を単なる知識としてではなく、「考える力」を育む学びとして届けてまいります。また、生徒一人ひとりが将来の選択肢を広げられるよう、引き続き学校現場との連携を深めてまいります。
教員アンバサダー田中先生より

今回で2回目の出張授業の依頼となります。
学校教員だけでは解説しきれない金融の専門的なお話や、投資およびその目的の違いについて、専門家に話していただけるのは大変ありがたい機会でした。
教員とはまた違った立場の大人から話を聞けることは、子どもたちにとって金融と実生活での出来事が結びつく大きな学びになったと考えています。

