2023年12月11日、香川県の尽誠学園高等学校で、「社会に羽ばたく前に知っておきたいお金のこと」をテーマとして、3年生を対象に金融教育の講話を実施しました。
近年、SNSなどを介して危険な儲け話に触れる機会が増加しています。また、成人年齢の引き下げにより、以前にも増して若年層が金銭的なトラブルに巻き込まれる可能性は高まっています。
そのような状況下で「社会に出たあと、生徒たちにお金のことで苦しんでほしくない」と、同校の教頭である日山先生からご依頼があったものです。
講師は、一般社団法人日本金融教育支援機構の代表理事、平井梨沙が務めました。
金融知識は「社会で生き抜く力」です。これから大学生や社会人になる高校3年生に知っておいてほしいトピックを、クイズや漫画・図解など、さまざまな手法で伝えていきます。
お金の持つ8つの力(使う・稼ぐ・納める・貯める・備える・贈る・借りる・増やす)を軸に、お金について幅広く考えていただきました。
このクイズの解答にあたっては給与明細の見本を使い、支給額から社会保険料と税金が控除されることを確認しました。
ほかに取り上げたのは、以下のような題材です。
- 家を借りるときの初期費用の相場と内訳
- 働き方・働き先を選ぶときに気をつけたいこと
- 現在の金利で預金につく利息額
- お金を2倍にするために必要な運用年数
- お金を貯めるなら「先取り貯蓄」
- クレジットカードの手数料、リボ払いのデメリット
- お金のトラブルとその回避方法
これからひとり立ちする生徒さんたちに一番知っておいてほしいのは、お金にまつわるトラブルが発生したときに相談すること、調べることの大切さです。
教材として、当機構が主催する「FESコンテスト」(中高生が制作する金融教育動画コンテスト)の第1回受賞作品も使用されました。
約270名の生徒さんたちの受講姿勢は真剣そのもの。お金の問題を「自分ごと」ととらえていただけたようです。
一般社団法人日本金融教育支援機構では、学校ごと・学級ごとのニーズをお聞きして、ご要望に応じた金融教育のカリキュラム作成と講義を実施しています。
新たに金融教育の授業を企画されている学校関係者様は、ぜひお気軽に当機構までお問い合わせください。