
2025年1月28日、2月10日、2月13日の3日間4クラス、東京都の講師派遣事業にて東京都の三輪田学園高等学校で金融教育出前授業を実施しました。
授業は、昨年からの継続授業として高校2年生を対象に家庭科の中で行われ、当機構の講師・高野具子、大場実、中園和博、細田佳代、濱田慧が各クラス2コマを担当しました。
授業内容
前半
授業の前半では、「新社会人シミュレーションゲーム」と題して、生徒のみなさんが新社会人になったことを想定し「初任給は20万円で一人暮らし」という設定で、生活するためにはどれくらいお金がかかるのかをイメージしてもらいました。




変動費と固定費の違い、給与から引かれる社会保険料や税金について説明しながら、生活費の予算配分をワークシートに記入してもらったところ、家賃や水道光熱費を多く設定してしまいお金が足りなくなってしまう人も見受けられました。その際、講師が実際の家賃の相場を説明したところ、生徒のみなさんはその高さに驚いている様子でした。
また、三輪田学園は女子校ということで、女性の人生設計ではライフステージの変化に応じて働き方や必要なお金も大きく変動することを伝えました。

後半
後半は、金融特別講座「生活に役立つお金のスキルとアンテナを身につけよう」と題して、使う・稼ぐ・借りる・増やすのテーマで講義形式の授業を行いました。
使う
「使う」のテーマでは、推し活を切り口にして、需要(人気)があるものには相場以上の値段が付く場合があることや、「推し」に対してであってもお金の使い方には十分考慮する必要があることを説明しました。


稼ぐ
「使う」のテーマでは、東京都の最低賃金を提示しながら、正確な理由があって相場よりも高く時給が設定されている例と、いわゆる“闇バイト”の例を比較し、相場から外れた時給の求人にはどのようなものがあるのかを解説しました。


借りる
「借りる」のテーマでは、金利やについて学習しながら、単利と複利の違いやリボ払いの仕組みについて学びました。分割払いよりもリボ払いの方が月額が少なく一見すると使い勝手がよいように見えますが、結果的には支払期間が長くなり高額な支払いとなって、その間にまたリボ払いで買い物をするなどして返済が膨らんでしまうリスクがあります。


増やす
「増やす」のテーマでは、金利によってお金が増える仕組みについて説明し、資産運用のシミュレーションなどを通じて、時間を味方にしてお金を増やすことの重要性を学習しました。


講師のご紹介
継続授業も増えています!
日本金融教育支援機構では、昨年から継続的に金融教育の出前授業を行う機会も増えてきました。回数を重ねていくことで、生徒の皆さんも金融教育をより身近に当たり前のものとして捉えてくれます。また、先生方と講師陣の連携もスムーズに取れるようになり、より学校のニーズに最適な内容をお届けすることも可能です。
家庭科の授業の一環として、ぜひ当機構の金融教育出前授業をご検討ください!