
2025年2月25日(火)愛知県の名古屋敬進高等学院で「お金に関する原理・原則を知り、賢く生きる術を身につける」というテーマの出前授業を実施しました。講師は、日本金融教育支援機構の皆越慎吾が務めました。
前半・後半合わせて100分の授業の中で、生徒たちに金融教育を「自分ごと」として考えてもらえるよう、双方向のディスカッションやリアルな事例を用いたワークショップを多く取り入れました。生徒たちの積極的な参加と鋭い質問により、非常に活気のある学びの場となりました。
授業内容
前半:お金の本質と資産形成の基本
前半は、お金の役割や価値についての授業を行いました。 働くことの本質は、相手に「価値」を提供することであり、その価値を感じた相手が「価格」(=報酬)とのバランスを考えるという、ビジネスの根本原理を分かりやすく解説しました。 また、生徒自身の強みや興味を「価値」に変換する具体的な方法についてグループディスカッションを行い、将来のキャリア設計を見据えた学びの時間となりました。
さらに、資産形成の基本として、どんな人でも「収入-支出」で資産が決まること、そしてその資産をどのように戦略的に使うかが重要であることを学びました。
クレジットカードの仕組みやリボ払いの説明を行った際には、リボ払いの支払い負担が将来の資産形成にどのような影響を与えるのかを具体的な数字で示したことで、「便利さ」の裏に隠れたコストについての理解が深まりました。
後半:実践的な投資の知識
後半は投資の基礎知識を中心に展開しました。株やその値動きの仕組み、成長企業を見るための実践的な着眼点について、講師の実務経験に基づいたわかりやすい説明で理論だけではない実践的な知識として吸収してもらいました。
授業の最後には、少額から始める投資方法や情報収集の方法についても、生徒たちが「明日からできること」を具体的にイメージできるようにしました。
ワークとディスカッションで主体性を育む
授業では、ディスカッションやワークを通じて、生徒自身が主体的に考え、学びを深める時間を設けています。
「自分の興味関心が誰かの価値になり、仕事につながる」という気づきを得た生徒も多く、自分の好きなことが社会で役立つことを実感した瞬間の生き生きとした表情が印象的でした。
また、「自分ならどのような企業に投資したいか?」というテーマでは、具体的な企業名を挙げて業界分析をするなど、実践的な視点で考える姿が見られました。生徒一人ひとりが「お金を増やす」だけでなく、「どの企業や分野に未来を託すのか」という視点で投資を捉えるいい機会となりました。
金融について幅広いテーマで授業・講座をお届けします!
日本金融教育支援機構では、今後も継続的な金融教育の機会を提供し、若年層の金融リテラシー向上に貢献していきます。
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