
2025年3月4日、7日、10日の3日間、東京都の講師派遣事業で江戸川女子高等学校の高校1年生5クラスを対象とした金融教育授業を各クラス45分×2コマ実施しました。
講師は、一般社団法人日本金融教育支援機構の高田彩香、秋葉 裕幸、高野 具子、清水 秋美、広川 明雄が務めました。
授業の様子
江戸川女子高等学校では、前年度も当機構の金融教育出前授業を実施しています。
【前半】
今回は前半、前年度のコンテンツを中心として「新社会人シミュレーションMAP」を実施。生徒が関心のある業界の初任給を調べて設定し、新社会人になった際のお金の収支をシミュレーションしながら、給与から引かれる税金について学ぶ機会を設けました。


生徒たちは、収入が多いと支出も増える傾向があること、社会保険料・国民年金・学生納付特例制度などに考慮しながら、家賃など生活にかかるお金を試算していました。
【後半】
後半は、金融特別講座「生活に役立つお金のスキルとアンテナを身につけよう」と題して、使う・稼ぐ・借りる・増やすのテーマで講義形式の授業を行いました。
使う
「使う」のテーマでは、推し活を切り口にして、需要(人気)があるものには相場以上の値段が付く場合があることや、「推し」に対してであってもお金の使い方には十分考慮する必要があることを説明しました。


稼ぐ
「使う」のテーマでは、東京都の最低賃金を提示しながら、正確な理由があって相場よりも高く時給が設定されている例と、いわゆる“闇バイト”の例を比較し、相場から外れた時給の求人にはどのようなものがあるのかを解説しました。


借りる
「借りる」のテーマでは、金利やについて学習しながら、単利と複利の違いやリボ払いの仕組みについて学びました。分割払いよりもリボ払いの方が月額が少なく一見すると使い勝手がよいように見えますが、結果的には支払期間が長くなり高額な支払いとなって、その間にまたリボ払いで買い物をするなどして返済が膨らんでしまうリスクがあります。


増やす
「増やす」のテーマでは、金利によってお金が増える仕組みについて説明し、資産運用のシミュレーションなどを通じて、時間を味方にしてお金を増やすことの重要性を学習しました。


分散投資をする重要性などを知ってもらいました。
継続授業で新社会人から“使える”教養をお届けします!
お金の知識は、1回の授業だけで十分に身につけることが難しいものです。しかし、継続的な授業を通じて、幅広いテーマや授業形式で生徒たちにアプローチすることができます。
一般社団法人日本金融教育支援機構の出前授業で、子どもたちの将来に役立つ「お金の知識」を授業に取り入れてみませんか?