FESコンテスト企画:香川県尽誠学園高等学校にて3時間×全2回の金融教育オンライン授業を実施いたしました

2024年5月21日、6月4日の2回にわたり香川県にある尽誠学園高等学校のアビリティコース高校2年生26名の皆さんに金融教育オンライン授業を実施いたしました。

講師は、一般社団法人日本金融教育支援機構の隆杉美和子武野佑輝大塚亜彩華が務めました。

これまで対面授業を行ってきたなかで、FESコンテストへの参加を目的としたオンライン授業を開催いたしました。教員アンバサダーの日山貴浩先生のご提案により1回目の授業を受講後、オンラインで生徒たちの質問に答える形で2回目の授業を実施いたしました。

講座内容

1回目の授業

第2回FESコンテスト応募に向け、お金に関する「使う」「稼ぐ」「納める」「貯める」「備える」「贈る」「借りる」「増やす」の8つの力についてお伝えいたしました。生徒の皆さんにとってイメージしやすい身近な具体例を交えながら、同じ年代のYoutuberを目指した高校生の波乱万丈ストーリーを並行させることで、それぞれの力について学んでいきました。

2回目の授業

1回目の授業後、生徒の皆さんが動画作成の準備を行う中で生まれた疑問、質問について、一人一人、もしくは動画作成するグループ毎にそれぞれに回答する形で「質問会」を実施いたしました。

【2回目の授業で出た質問】

◆お金を増やす方法、上手に貯める方法、工夫していることは?

◆賢くお金を使うことがなぜ重要なのか? 

◆リボ払いと分割払いのメリット、デメリットは?

◆税金がなくなってしまうとどうなるのですか?

◆ハンガリーが税金が高いのはどうしてですか?等

1回目の授業を受講後、生徒の皆さんから更に深堀る質問が多く寄せられ、生徒の皆さんが真剣に考えてくれている様子が伝わり、講師陣もその気持ちに応えるべく、いかにわかりやすく楽しくお伝えできるか、それぞれ講師の専門分野と金融から派生した多岐に渡る体験談など話しながらお答えしました。

今回は、行政書士の資格を持ち、更に音楽制作活動を行う講師もおり、動画を作る上での著作権等の注意事項などもお伝えしました。

生徒の皆さんからは「使う」や「貯める」についての質問が多く、著名人のお金の使い方で本当にあった極端な2例を挙げながら「賢く使う」の「賢く」とは何か、生徒の皆さんそれぞれに自分事と考えてもらいました。自分自身で考え、導き出す力を養うきっかけづくりのひとつになって欲しいという講師陣の思いでもありました。

講師陣の所感

生徒の皆さんが動画作成を進める中で生じた疑問・質問を自ら質問することにより、オンライン授業でありながらも面談に近い形態で進められ、1回目の授業をさらに「自分ごと」としてお金に関する学びへの意識を高められている様子が印象的でした。先生のご提案により、中高生にとって更に学びを深められる機会とすることができたと感じられました。

「金融教育」かつ「オンライン」という形式では、どうしても双方向のコミュニケーションが難しい点はありますが、今回のように実施することで、より自分ごととして考える力が身についていくのではないかと思います。講師と生徒の皆さん同士が話しやすく、金融教育について堅苦しさをいかに和らげるかについては今後も検討を重ねていきます。

今後も日頃から教育現場で生徒の皆さんを思い、生徒の皆さんのことをよくご存知だからこそ生まれる先生方のアイディアからご一緒に創り上げられる授業によって、よりよい金融教育の推進に努めて参りたいと考えております。

教員アンバサダー:日山先生のコメント

本校のアビリティコースでは、学校設定教科「未来クエスト」を3コマ連続で週2回(6単位)実施しています。未来クエストでは3つの専攻に分かれて学びを深めるのですが、今回は情報デザイン専攻の生徒たちが4日間(12時間)を使ってFESコンテストにチャレンジしました。動画作成にあたってまずは金融の知識をインプットすることから始めないといけないので、1日目は、機構の講師の皆さまの力をお借りして8つの力をテーマに授業をお願いしました。2日目は、学んだ知識を生かしながら動画の作成に入りました。実際にやってみると、分かったつもりでいたことも「コレって本当に合っているのだろうか?」と不安になるものです。そこで、質問シートを用意し、講師にもう一度聞きたい事や、合っているか確かめたい事を記入して全員分をまとめて送りました。3日目は、オンラインの画面越しに、優しく丁寧に質問に答えてくださいました。生徒たちも、自分の質問のためだけに時間を使っていただいている特別感、また金融について大人と対等にコミュニケーションが取れたことが自信につながったようです。

お問い合わせ

一般社団法人日本金融教育支援機構では、学校ごと・学級ごとのニーズをお聞きして、ご要望に応じた金融教育のカリキュラム作成と講義を実施しています。
新たに金融教育の授業を企画されている学校関係者様は、ぜひお気軽に当機構までお問い合わせください。

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