2024年5月29日(水)「東久留米総合高等学校」定時制の公共の授業にて金融講座が開催され、一般社団法人日本金融教育支援機構の認定講師の大竹明彦が講座を務めました。
今回は、東京都の「『未来の東京』戦略」を推進する事業の一環として、学校や企業等からの依頼を受け、連携する金融機関や金融経済教育関係者等を講師として派遣する事業の開始を受け、開催されました。
教室内では、生徒たちが真剣な眼差しでメモを取り、講師の話に耳を傾ける姿が見られました。特に「お金に関する8つの力」のワークでは、生徒それぞれが関心を持っていることを切り口にお金に関することを考える取り組みを行いました。ワークの中では生徒たちが相互に、あるいは講師との間で意見を出し合う場面もありました。自分に興味のあるものを切り口にして「お金について考えるきっかけになった」といった生徒たちの声もあり、金融に対する理解を深め実生活で直面する金融の問題を学ぶ機会となりました。
また、後半のワークの中では当機構が主催する「FESコンテスト」に向けた金融教育動画の企画にも挑戦し、クリエイティブなアイデアを出し合いながら、金融知識を社会に広める方法を模索しました。自分たちより幼い子ども達に向けてお金の知識をわかりやすく伝えるために各自が工夫をこらした企画を練っていました。
一般社団法人日本金融教育支援機構では、日本の金融教育レベルを世界水準まで押し上げ、国際社会と共創していくとの東京都が掲げる目標に賛同し、高校生の皆様に知識を提供していくことで、金融トラブルを防ぐことができると考えております。東京都の掲げる金融経済教育の拡充を支援するため、学校ごと・学級ごとの、ご要望に応じた金融教育のカリキュラム作成と講義をさらに推進してまいります。
新たに金融教育の授業を企画されている学校関係者様は、ぜひお気軽に当機構までお問い合わせください。
教員アンバサダー:水野先生のコメント
本校定時制課程には、様々な事情を抱える生徒が多く在籍しています。実態に即した授業が求められる一方で、特にキャリア教育を推進する「総合的な探究の時間」は、各学年や担任の裁量が大きく、工夫が求められます。私が担任する3年生のクラスでは、1学期に「FESコンテストに向けた布石」と題し、認定講師による金融教育動画の作り方をレクチャーしていただきました。これからの不確実な世の中を生き抜くために、生徒には創造することの大切さを実感させたかったからです。生徒は成年年齢引き下げや契約、クレジットカードなど「公共」の授業で学んだ内容を手掛かりに、お金に関する8つの力のワークシートに自分なりの構想案を記入していました。FESコンテストへの取り組みをはじめ、生徒が前向きに学ぶきっかけを与えることが教師の大事な仕事の1つなのだと思います。