
2025年5月7日、福岡県の大和青藍高等学校にて、キャリアコース3年生56名を対象とした金融教育の出前授業を実施しました。授業は45分×2コマ構成で行われ、講師を德永智穂と細川善弘が務めました。

この授業は、年間を通じて全3回実施されるプログラムの第1回として行われました。今回は「社会人になって初めての一人暮らし」をテーマに、限られた収入の中でどのようにお金を使うかをシミュレーションしながら、生徒たちが自らの価値観と向き合う内容となりました。
第1時限:収入・支出の基本を学ぶ
1時間目では、給料から差し引かれる社会保険料や税金の仕組みを学び、さらに固定費・変動費の違いについて理解を深めました。生徒たちは、家賃の相場や趣味・娯楽にかかる費用などを考えながら、ワークシートを用いて自身の生活プランを作成しました。




第2時限:自分のお金の使い方を発表
続く2時間目では、生徒たちが完成させたワークシートをもとに発表を行いました。「サブスクは欠かせない」「推し活費用は削れない」といった声もあり、限られた収入の中で何を優先するか、各自の価値観がにじみ出る時間となりました。
講師からのメッセージ
授業の終盤には、德永講師が自身のキャリアとお金にまつわる体験を紹介。仕事選びにおいては収入だけでなく福利厚生も大切であること、また他人と比べるのではなく、自分だけのキャリアを築いてほしいというメッセージを伝えました。
生徒の声(一部抜粋)
- (質問)「お金を貯めるには現金と口座、どちらが良いですか?」
- (質問)「将来のために株式投資をしたいが、どれくらいの割合で行うべき?」
- (感想)「シミュレーションで、自由に使えるお金が思ったより少ないことが分かってよかった」
- (感想)「“電気代大丈夫かな?”と思うことはあったけど、それを払っている親の負担を知って、お金の大切さを実感した」
担当教員からは、「生徒たちがお金に強い関心を持っていることが分かり、キャリア教育として非常に有意義な授業だった」との声をいただきました。
当機構では今後も全国の学校と連携し、実践的で主体的な金融教育を推進してまいります。