2026年1月から3月にかけて、箕面こどもの森学園中等部にて、全3回構成の金融教育プログラムを実施しています。本取り組みは、大阪府が推進する「NPO等活動支援によるSDGsの達成に向けた社会課題解決事業」の一環として行われており、子どもたちが社会課題と向き合いながら、お金との関わり方を主体的に考えることを目的としています。
箕面こどもの森学園は、「自分で考え、選び、行動する」姿勢を大切にするオルタナティブスクールです。本プログラムでは、そうした学校の理念を踏まえ、知識を一方的に伝える講義形式ではなく、対話やグループワークを中心に据えた学びの場を設計しました。
対象は中学1年生から3年生までの中等部生徒で、2026年1月21日(水)、2月4日(水)、3月4日(水)の計3日程で実施しています。学年混合でグループを組み、それぞれの考えや経験の違いを持ち寄りながら学びを深めていきました。講師は、1月21日を玉置信太郎、2月4日を林剛史が務めました。


第1回:お金を「8つの力」で捉え直す(2026年1月21日 実施)
初回はオリエンテーションとして自己紹介を行い、全3回を通して目指すゴールを共有。その後、日本金融教育支援機構が提唱する「お金の8つの力」について解説しました。
前半の講義ではクイズを取り入れながら、お金を「貯める」「使う」といった身近な視点だけでなく、「贈る」「増やす」「守る」など、多面的に捉える考え方を紹介。生徒一人ひとりが直感的に考えながら参加できる工夫を行いました。
後半のグループワークでは、「お金」にまつわる言葉や出来事を付箋に書き出し、それらを8つの力に分類。話し合いの中で、「普段よく意識している力」「あまり考えたことのなかった力」について意見が交わされました。また、FESコンテストの受賞作品を視聴し、同世代の中高生が金融をテーマに動画で表現している事例に触れることで、学びをより具体的なイメージとして捉える機会となりました。




第2回:「贈るお金(寄付)」をテーマに社会とのつながりを考える(2026年2月4日 実施)
第2回は、「贈る」をテーマに、寄付についての講義とグループワークを実施しました。
前半の講義では、そもそも寄付とは何か、集まったお金がどのような形で社会に届けられるのか、NPOなどの非営利組織が果たす役割について解説。「寄付は特別な人がするものなのか」「どんな場面で寄付が必要とされているのか」といった問いを投げかけながら進行しました。一方的な説明に終始しないよう、各テーマごとにグループで短時間の話し合いと発表を挟み、生徒自身が考えたことを言葉にする時間を重視しました。
後半のグループワークでは、「自分たちが寄付を集めるとしたら、どんな方法があるか」「集まったお金を、誰のために、どのように使うか」をテーマに議論。寄付やクラウドファンディングの経験がある生徒と、そうでない生徒が混在する中でも、それぞれの視点を持ち寄りながら、具体的なアイデアを形にしていきました。最終的には各グループが代表者を立て、全体の前で発表を行いました。


生徒たちの様子
生徒たちは、説明を聞くだけの時間よりも、自分たちで考え、話し合う時間に積極的に参加する様子が見られました。寄付やお金の使い道を「遠い社会の話」ではなく、「自分たちが関わる選択肢のひとつ」として捉え直す姿も印象的でした。
学年や経験の違いがあるからこそ、意見の幅が広がり、互いの考えに刺激を受けながら学びを深めていく時間となっています。
今後の予定
本プログラムは2026年3月4日(水)に最終回を予定しており、これまでの学びを踏まえた新たな取り組みへと発展していく予定です。
日本金融教育支援機構では、今後も子どもたちが「お金を通じて社会とつながり、自ら考え行動する力」を育む金融教育の機会を全国各地で創出してまいります。

