2024年5月24日、福岡市立福岡西陵高等学校の高校2年生の2クラス計76名の生徒を対象に各50分間の金融教育の出前授業が開催されました。講師を一般社団法人日本金融教育支援機構の德永智穂が務めました。
出前授業は当機構の教員アンバサダーである後野夢咲志先生の、生きていくために必要なお金の知識を生徒に教えたい、という想いを反映し導入されました。
授業内容
授業は、当機構の独自コンテンツを用いて進められ、生徒の皆さんが社会人になり一人暮らしをすると想定してお給料をどのように使っていくかシミュレーションしました。
グループワークでは、家賃や水道光熱費などの固定費と食費や娯楽費などの変動費を、参考資料をもとに計算するワークシートに取り組みました。「絶対に東京に住む!」という声や「自分の車が欲しい!」という声があがると共に「家賃と食費でもう破産する!」と嘆く声も聞こえるなど楽しそうに取り組む反面、理想の生活スタイルにどれくらいのお金が必要かを実感している様子が見られました。 グループ毎の発表では、収入から生活に必要なお金を差し引いた結果、いくら手元に残ったか、何に一番お金がかかっていたかをクラスの皆で共有しました。手元に全然残らなかった(マイナスだった)生徒もいれば沢山残った生徒もおり、お金がかかった項目も其々で異なりました。自分が生活の中で何に優先的にお金をかけたいと感じているかを知り、収入と支出のバランスを考えてお金を使うことの必要性を学びました。
授業の最後には、後野先生から現在の公務員の初任給やご自身のお金に関する経験談などをお話しいただき、身近な先生のお話に真剣に耳を傾ける生徒の様子が印象的でした。
生徒さんのからの声
欲に忠実になり過ぎると生活が出来なくなり、抑えても楽しくなくなるなどお金の使い方をバランスよくできるように勉強していこうと思いました。
もっとお金について学びたくなりました!将来、1人暮らしをするときに早ければ2、3年後に必要になる知識を今のうちに知れてよかった。
楽しかったです。投資も興味があるのでまた教わりたいです。
良い授業でした。両親に改めて感謝しました。
後野 夢咲志先生からの声
金融に関して自分で授業をすることもありますが、外部講師の方に入って頂くことにより生徒も普段と違った緊張感を持ち、集中して授業を受けていた様子でとても良かったです。
今後について
一般社団法人日本金融教育支援機構では、学校ごと・学級ごとのニーズをお聞きして、ご要望に応じた金融教育のカリキュラム作成と講義を実施しています。
新たに金融教育の授業を企画されている学校関係者様は、ぜひお気軽に当機構までお問い合わせください。